質問
会社の代表者です。弁護士に依頼して会社のリスケを行うと自宅を失うと聞きますが,本当でしょうか?
回答
会社がリスケを行った場合,金融機関に返済猶予を依頼しながら,今後の事業計画,再建計画を呈示してゆくことになります。金融機関は会社の遊休資産の売却や人件費カットを求めてくることが多いといえます。また,その一環として,連帯保証人となっている代表者の自宅売却求めてくることがあります。
当然,強制競売をされるまでは,自宅を売却するか否かは代表者の自由ですが,他方,リスケを「お願い」している側からすれば,これを完全に断ってしまうのは困難であることが多いのではないかと考えます。
しかしながら,一定の場合には実際には自宅を残せる場合があります。
また,リスケを申し入れれば直ちに任意売却か強制競売を迫られるようなこともありませんので,もし,自宅を失わなければならないような事態となっても,一定程度時間的猶予を確保しうることを前提に交渉を進めることは可能です。