最近,民間の企業再生コンサル会社をしばしば目にします。これらの中には非常に高い能力を持ち,銀行実務などに精通したコンサルタントも見られます。他方,窮境に陥った会社に一時資金を貸し付け,法定利息を超える金員をコンサル料名目で受領するような悪質といわざるを得ないコンサルタントも散見されます。
一口に企業再生と言っても,再生されるべき事項は複数に及びます。思いつくままに挙げてみますと,
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①金融機関へのリスケジュール等による負債の返済に関すること
②リストラなどによる支出の削減に関すること
③販売方法の変更,商品の開発など売上・利益増に関すること
④M&A先やスポンサー探しに関すること
⑤資金調達に関すること
になろうかと思います。
悪質なコンサルタントに食い物にされている企業さんの中には,上記①から⑤のうち,自社に必要なことは何か,自社では既に不可能なことは何か,依頼するコンサルタントは何をしてくれるのか,を十分に検証できていないように思います。
きちんとしたコンサルタントは上記のうち自らが何を担当するのか(できるのか),また,その担当部分についてどのような方法を試みるのかを契約前に説明してくれますので,是非,確認されることをお勧めします。